Cute Cosmos Chronicles

絵とか萌えとかは爆発だ

ウリエンジェさんについての暁月振り返り

※2024/1/11にX(ふせったー)にて公開していたものです

※長いのと、暁月6.5までと世界設定本3巻、黄金トレーラーのネタバレを含みます

 

 

世界設定本3巻から、
・ウリエンジェさんのご両親は神秘学者
・神秘学者の夫妻はほぼ育児放棄をしていた
(>ブローウィダさんが息子の世話を申し出たところ、感謝しつつどこかへ旅出つ)
(隣人から見て、生活力のなさや不在の状況がわかるほどに)
ということが明らかになったわけですが、、、。


ウリエンジェさんのご両親やご家族、生い立ちについて、これまで明確な描写がなく、いつか秘話とかで出るタイプのやつ……と思いつつ、暁月終わっても出なかったので、これはもう出ないもの(そういう神秘性を向上させるための描写)なんだなと思っていました。
去年、突然キャラ投票が始まって人気上位のキャラには秘話も……!と書かれたときは、ああ秘話ってやっぱり人気キャラのために書かれるものなんだ……そうか……いやウリエンジェさんが人気がないわけがないが……?!とだいぶ動揺したりもしました。
脱線しましたが、ちょっと諦めていたところがあったので、ここでご両親のことがわかるのか、、、!という意味での驚きもありつつ、個人的には結構ショッキングな内容でした。

ウリエンジェさんの家族観は、作中ではあまり直接的には見えてきませんでしたが、自分より年少のものたちにやさしくあろうとする(実際にできているかはさておき)ところで、そういう愛を受け取ってきた人なのかなと思っていました。
きっとウィルフスンさんやブローウィダさんに、たいへん優しくされたのでしょう。
あるいは「そうすべきだと思っている(文献や周囲の人たちの営みを見て)」、そして、「そうされたかった」なのかもしれないと思うと、どうしようと思っています。

ウィルフスンさん・ブローウィダさんとの再会のときに、ウリエンジェさんの実家についての発言も見られずだったので、ただムーンブリダさんのアタックが強いだけ(かわいい)のご近所さんくらいの認識だったのですが、本当に家族同然の関係だったとは。
ムーンブリダさんとの関係がどういうものであるかの客観視も自認もしにくいものだったのだなあと思いました。本当に近すぎて、亡くなってからわかるもの。

蒼天編で単独行動をしたあとに戻ってきたウリエンジェさんが、クエスト報酬にムーンブリダさんのマメットをくれるのがすごく好きで、なんていじらしいんだこの人はとなったのですが、今思えばマメット(人形)であることに何か意味があったのかなと思ってしまいます。誰もいない家で、ひょっとしたらマメットと遊んでいたり作ったりしたのかな。それを見たブローウィダさんが心配したりしたのかな。すごいな!あたしも作ってくれよ!なんてムーンブリダさんが言ったりしてたのかな。いや巴術師になるにあたって彫金の心得をえたのかもしれませんが。。。

漆黒で第一世界に呼ばれて、水晶公の決意の片棒を担がされて白聖石の研究をしたときには、また誰かを見殺しにして誰かを助けるのを、どんな気持ちで愛した家族の遺した(あるいはその命を賭ける理由となった)ものと向き合ったのだろう。ムーンブリダさんの死について、手紙でしか(きっと事実でしか、心情を添えずに)「家族」に伝えるしかできなかった男が、その遺志と向き合うのはとても覚悟が必要だったのではないだろうか。

そして「ミンフィリア」について、目の前の男が家族のように愛していた少女を殺した張本人(過激に言えばそういう自認だったと思うので)として、その少女が遺したもの(あるいは巻き込んでしまった少女として)どう接したのだろう。きっと余裕のないサンクレッドのことも含めて、己への罰だとも思ったのかもしれない。でもその3人で過ごすイル・メグの日々が、その瞬間には素直になったり言えないことだらけだったかもしれないけれど、自分が経験したことがない「家族」へ昇華できるほどに、良い日々だったのかな。サンクレッドの「ミンフィリア」への愛情が、ウリエンジェさんから見て良いものであったんだなと思うと、改めて泣けてきてしまう。

占星術師という選択は、彼のルーツに近いものだったのかな。シャーレアンにおける神秘学と占星の関係は、少なくともウリエンジェさんのご両親や、ウリエンジェさんが学んだ当時はどうだったんだろう。シャーレアン魔法大学的には別扱いのようですが。(というかシャーレアン本国における占星術がどうなってるのか知りたいんだけどなかなかジョブクエが……レベル100はなんかやっぱりジョブクエがほしいよ……!)
天文学と占星術師は少し違っていて、シャーレアンにおける占星術師は武力もともなって運命を切り拓くものだけども、ウリエンジェさんがどうしてこれを学んだのかが知りたいです。武闘系以外一通り預言詩を研究する過程で……なのかな。レヴェヴァのお父様のことを考えるとシャーレアン式占星術を学ぶのは結構大変だったのではと思うのですが、実はご両親も心得があったのかな。第一世界で光の戦士に会った時、この装いどう思われますか?と聞いたのはお茶目さんだなと思っていましたが、イルメグの湖に映る自分が記憶の中の両親に似てきているとか考えたのかな。

別に、両親に捨てられたとか恨んでいるとか、そういう感情を持っていそうには見えませんが。一切その後連絡をとらず消息不明なのかな。あるいは実は近年も手紙のやり取りとかしてたりして。親子としてというより同じ学者同士として。

でも、篤学者の荘園で、かつてそこに暮らしていた人の資料に囲まれながら過ごす日々は、ウリエンジェさんの過去をなぞるものだったのかな。不在がちだったり旅立っていった両親の残した研究資料や本に囲まれて、暗い部屋で、誰も、何読んでるの?と聞いてくれる幼なじみも来ない家は、どうだったのだろう。


と、いうのを年末に世界設定本を読んでからずっとぐるぐると考えていたので、ファンフェスのあれそれで改めてリーンがいい子でよかったな、サンクレッドがいてよかったな、としみじみ思いました。ウリエンジェさんの隣人たちが愛に満ちていて、ウリエンジェさんもまた隣人や、隣人の愛する人を愛することができる人で本当によかった。クリスタリウムでのリーンへの別れの言葉を、サンクレッドに任せたところで、改めてそう思いました。

振り返りコーナーでは、あと、レポリットたちへの接し方が優しくて、そして決して押し付けではなくて、彼らに寄り添って考えているところが本当に好きだなとも思いました。
まるで物事に正解がないように、彼らがきちんと彼らなりの答えにたどり着けるように。

ウリエンジェさんもウリエンジェさんのペースで答えを探せたかな。あなたの旅は良いものでしたかとヴェーネスがヒカセンに聞いてくれたように、暁の面々にはヒカセンから聞いてみたい(6.0ラストの石の家でみんなにこれからを聞いて回ったのとてもよかったけど)。それでまた旅をしよう。できればどんな旅になるか知りたいから、ヒカセンも一緒がいいな。






………、で昨今のサンクレッドとの関係は何よ!なんなのよ!とオタクは喚いてしまうのですが、、、
「頭で手足」の頃から比べると、7.0トレーラーは本当………なに………?!
6.4でゼロに対して、ヒカセンへの信頼の話をサンクレッドに語らせた(そういう話でしたっけ?)といい、ヒカセンには連絡がこないのにウリエンジェさんが連絡したらサンクレッド来てくれるんだ……といい、ヒカセンの知らぬところで色々動いているようですが、信頼できる同僚というより、お互い支え合える、寄りかかれる関係になっていて、頭と手足のような道具同士の認識じゃなくて、ちょっとダサいところも見せれる(笑える)関係なの、よくここまで来れたなあと思いました。新生時代ならお小言してたでしょうし。。。

サンクレッドからもあやしい占い師がそばにいたら女の子に逃げられるだろといわんばかりの距離感にウリエンジェさんを遠ざけているでしょうし……。なに……なんか暁月トレーラーはちゃんと(?)2人で調査してるんだな〜という感がありましたが、黄金は一体なにをしているのでしょうか。そもそもあの聞き込みの紙も何なんだ。王位継承レースに全く関係なくその日の宿とか探してたらどうしよう(?)

いやはや黄金楽しみでございます。トレーラーや、なんか2人にだけ?連絡が来ているところで敵対側なのではと思っていますが、イメージアートには居たり本当に何もわからない。わかったことない。暁月アートでサンクレッドの立ち方があまりにも消えそうだったから今度こそ死んだらどうしようとか言ってたくらいなので(ライブのclose in the distanceでも出てたけど、守る背中かっこよすぎるだろうという気持ちはあるけど、心臓に悪いよ。。。)。


今後もまたウリエンジェさんについて楽しめたら嬉しいなと思います。キャラも増えるしあんまり出てこなくなっちゃうのかな……とは思うし、彼の物語はやっぱり暁月でひと段落だと思うので、あとはもう楽しそうならなんでもいいや。いやなんでもは嘘……どっか言ったり嘘ついたりはしないで……………………………(重)。

ラハとの絡みとかも結構好きなんだけど別行動ぽいですよね。イーアの里でのあの第一世界での借りを返すシーン(生きてこの人を守るのですよと念を押す?シーンともいう?)すごく好きで……その会話に入る前に、アリゼーにウリエンジェの話聞いてあげてねって言われるのも好き。アリゼーやっぱりいちばんあなたがウリエンジェさんを(そしてヒカセンを、みんなを)見ていると思うわ。ウリエンジェさんの生い立ちを踏まえて、ルヴェユール家とどう接していたか、いつか知れるのか……はわかりませんが、物語が続くことを楽しみにしています。